高校生の頃、通学のために通っていた実家の近くの細い畑道にはたくさんのひまわりが咲いていた。畑と道を区切るブロックがおそらく高さ50センチほど。
そのブロックの内側、畑に咲く2m級のひまわりたちは、朝は太陽から目を離してなるものか！とばかりに上を見上げている。人間には興味のない様子で、真っ直ぐに、真っ直ぐに、太陽に向かって首を伸ばす。
その様子はさながら、アイドルを追いかけるファンのようであるなぁ、そんな風に思う。

バイトを終えた私が、ひまわりと再会するのは夜。
朝の生き生きとした、生命力に溢れた姿はどこへやら。首をがっくりとうなだれて、2.5メートルの高さから私を見下ろす。重たい頭を支えるのもしんどそうに、気怠そうに、一斉にこちらを向く夜のひまわりの恐ろしいこと！

街灯もなくて暗い足場の悪い畑道を、出来るだけ目を合わせないように自転車のライトを頼りに駆け抜ける。
朝は私が通ったのに気付いても無かったじゃない！ジローッと私を追いかけてくる視線。

太陽を失ったひまわりの、落胆の道を毎夜通るうちに、私はいつしかひまわりが怖くなった。


そんな事を、夏になるとふと、思い出す。
毎年のように思い出す。
3年前も、去年も、今年も。

そんな夏を繰り返すうちに
怖かった思い出は
ひまわりの思い出になった。
私の大切な夏の思い出になったのだ。


無くなってしまえば首をうなだれるほど大切なものが、私にもあるだろうか、なりふり構わず熱狂出来るものが、私にもあるだろうか。
そう考えると…

もう、羨ましい。羨望の眼差しである。
貪欲なまでに太陽を欲して、恋焦がれる暑い夏を駆け抜けるひまわりに勇気をもらい、私も自分の信じた道をよそ見もせずに進もう。




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ひまわりの花言葉は「憧れ」・「あなただけを見つめる」・「崇拝」・「情熱」
素敵な花言葉が多いのでプレゼントにも喜ばれると思います♡自分の目指す目標に向かって真っ直ぐ進めそうなパワーもくれるひまわりですので、夏のインテリアとして楽しんでもらえたら嬉しいです(^^)
私の持つ編み物への情熱をたっぷり詰め込んだ作品です。いつの間にか人生において大切なエピソードを持つ花になったひまわりを、大切にお作りします♪



・サイズは高さが約14センチです。
茎はワイヤーですので、ひまわりの向きは変えられます。昼間はぜひ太陽に向けてあげてくださいね♡

・鉢から外せるようになっています(画像2枚目)
鉢のまま飾るのも良いですが、鉢から出して自生するひまわりのような雰囲気で飾っていただくのもおすすめです(画像4枚目)

・こちらはひまわり1つの価格です。
撮影用の小物などはセットではありません。
画像5枚目には小さなひまわりが写っていますが、サイズの比較のためです。セットではありませんのでご注意ください。