【売約済】グールド／ハイドン：後期ピアノ・ソナタ集 2CD

ハイドン：後期ピアノ・ソナタ集 2CD
disc1
・第42番ニ長調 Hob.XVI:42
・第48番ハ長調 Hob.XVI:48
・第49番変ホ長調 Hob.XVI:49
disc2
・第50番ハ長調 Hob.XVI:50
・第51番変ホ長調 Hob.XVI:51
・第52番変ホ長調 Hob.XVI:52

グレン・グールド(ピアノ)
録音:1980年、1981年

グレン・グールドは80年代に入り、ハイドンの全ピアノ・ソナタを録音する計画を立てていましたが、結局それは果たされず、この後期6大ソナタの録音のみが残されました。グールドにとって最初のデジタル録音となったこのソナタ集は、彼の生前にリリースされた最後のアルバムとなったのです。ここでの集中力に富む演奏を聴くと、全集が完成されなかったことよりも、この素晴らしい6曲の録音を残してくれたことに感謝したくなるはずです。

シャープな音の切れと録音の良さがあいまって、ピアノの一音一音から惹きつけられます。他のバッハ演奏などと同様、左手の音の凄さが他の人とは全く違います。80年代のグールドの演奏では、あの２度目のゴールドベルク変奏曲の演奏に匹敵する稀代の名演かもしれません。あまりとりあげられることがないハイドンのソナタでここまで美しい音世界を構築するグールドの力量には驚くばかりです。グールド の録音の中でも「面白さ」の観点では随一かも知れません。モーツァルトやベートーヴェンの演奏では賛否両論ありますが、このハイドンは超個性的でありながら、これだけ確信に満ちた演奏であれば、誰も逆らえなくなるでしょう。最新の名曲名盤500でも第1位に選定されています。

人間がたどり着いたピアノ演奏の頂点。左手の音の凄さが他の人とは全く違う。左利きだからという問題ではなく、感性が支える部分だろう。この人については否定的な意見が多く、音楽学校では聴くことを禁止した時期もあったらしいが、死後40年、真正面から向き合って評価する時期が来たと思う。ピアノの音の厳しさ、優しさ、安らぎ、それらすべてを聴くことが出来るCD。グールド入門に最適。

国内盤、帯無し、盤面傷無し 16

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